「悲劇」をすりすりすりすり
名刺、Tシャツ、チラシ、チケット、パンフレット、ノート、舞台、、、
様々なものを悲劇にしております。
日夜、スタンプしたり、判子したり、シルクスクリーンしたりしてえっさほっさと、刷っております。すりすりすりすり。
昔、忍者のように煙のように通り過ぎた人が「役者には役者のことだけしてほしいんです」と言っていて「ほーーん」と、なり、しばらく分担された役割に専念してやってみている時期がありました。そうすると、来てくれる人との距離があいてしまって。とほほなことに。
それに、1つの分担された区分ってのも、便宜上「その部分を主に気をつけてね」で、お互いの深い根っこは繋がって一つの土台を作ってるのだから、あっこからあっちは別問題。なんてことはできないですね。特にこれからは。
だからか、今回はこれまでより少し多く関われたかな。という感じ。
チラシ、チケット、パンフレット、Tシャツ、名刺、制作、音CD焼いたり、カセットテープに録音したり、小道具表、歌詞カード、戯曲に登場する謎言葉を調べたり。
これも、前回の夢野久作劇場の時に「犬神博士」でよくわからない言葉がたくさんあったからです。わからないってことは、大きく進むチャンスですね。
先ほど強い風が吹きました。バスを待つバス停で。
風に対して自然と後ろを向きました。目も鼻も風でやられますから。
イェルマの中でこんなセリフがあります。「どうして麦を吹きたおす強い風が吹いたのか。よく見てよ、麦にはなんの罪もないじゃない」
麦はなんでしょう。風ってなんでしょう。
そのことは、劇場で見て感じてもらえたら嬉しいです。
知識は1つの答えだけど、たった1つの答えにはならないのが、視差の面白さですね。
イェルマは、悲劇な舞台でお待ちしています。
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