自分にとっての巨人と言ったら何だろうと考えると、一番に出てくるのは、丸尾末広です。
※丸尾末広(まるお すえひろ、本名:丸尾 末廣、男性、1956年1月28日 - )は、日本の漫画家、イラストレーター。長崎県出身。代表作に『少女椿』など。高畠華宵などに影響を受けたレトロなタッチと、(主に性的に)過激・グロテスクな描写、夢野久作や江戸川乱歩などの影響が色濃い幻想的・怪奇的な作風、図像・文章における夥しい引用やパロディを特徴としている。
丸尾末広を読んだのは、高校を卒業した19歳のころでした。演劇をしようと動き始めて、あれやこれやで簡単に心のバランスが崩れた19歳。GIGAに入って、さやちゃん(元ギガメンバーのギガっこ)とあーちん(ギガで写真をたくさんとってくれた写真家)が住んでいる家に転がり込ませてもらって、二人が仕事に出ている間に部屋をゴロゴロしながら読んでました。
確か最初は、「丸尾地獄」を読みました。マイケルジャクソンや小林旭が登場しては、切り刻まれていく様が痛快だったり、男の子が走りながら、バラバラの手足を見つけて、驚き走っていくとそれが全て自分の手足だったと気づき「僕、死んじゃうのかなぁ」と、呟くシーンのグロテスクさと清潔さは今でも強く印象に残っています。
このほか、少女椿をしもちゃんの家で読んだり、月的愛人をあの子の家で読んだりと、GIGAをしているなかで、たくさん出会ってきた漫画家です。
GIGAに入団するより前の15歳くらいからGIGAを観劇に行っていました。
その時は、江戸川乱歩の芋虫や、ミッシェルドゲルドロードのエスキュリアルなど、血と精液が溢れすぎているような舞台が展開していて(その当時は”奇人変人集まれ!”というキャッチコピーで活動していました)10代の暗い気分と痛烈にマッチしていました。
心にそびえる巨人の存在として、劇団GIGAがあって、GIGAとして活動をしていく中で、丸尾末広の残虐性と緻密さというのが強烈な力がありました。
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五味伸之
2019年3月29日
丸尾末広
丸尾末広
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